Change before you have to.

androidアプリ開発、iosアプリ開発、rails、deep learning .etc.を使った社会実験。

最近上場したテック系ベンチャーをまとめてみた

見たようなタイトルですが、自作ですw

 

最近の円安株高がベンチャー界隈にも波及したのか

IPOとかPOとか少し賑やかになってきました。

 

というのも、
12月12日にクラウドワークスが
12月18日にgumiが上場することが決定しました。
クラウドワークスについてはマザーズに決まりましたが、
 gumiについて11月16日現在まだ上場先が決定していません。

 

関係者の皆様おめでとうございます。

 

テンポよく連続してIPOが発表されるので
果たしてこの流れが続くかどうかということ、
各上場会社について調べてみようと思いました。


ついでに、少し前(6月24日)にマザーズ上場したフリークアウトとか
gumiと同業のガンホーとかコロプラと比較してみました。


<利益率>
まず、利益率について最も一般的な同社の純資産に対する最終利益の割合を比較してみます。

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次にこの純資産利益率を
売上高利益率、総資産回転率、財務レバレッジの3指標に分類します。※デュポン分解の意味については省略

 

まずは利益指標について

【売上高利益率について】

 

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クラウドワークスはそもそも赤字上場なので、目立ちますねw

 

 

次に効率性指標です。

【総資産回転率について】

※総資産が事業のために投下された総資産をどれだけ有効活用しているか示す指標で
ここでは売上高の何倍(回転)するかで計算しています。

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最後に

【財務レバレッジについて】

自己の資本である純資産に対して、どれだけの資産を事業に投下しているかを示していて外部借入など(レバレッジ=てこ)を活用しているかの指標になります。

 

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財務レバレッジはリスク水準を超えるような大きさではないのですが、
負債の内訳を見るために短期と長期の安全性指標を軽く見てみます。

 

【短期的な安全性について】

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【長期的な安全性について】

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ーー
各社見てみましたが、
共通して言えるのは売上が立っている会社もそうでない会社も
外部資金に対するレバレッジを効かせすぎることなく
自己資金を有効に活用しているという点では、健全な運営体制が垣間見えました

 

gumiはクラウドワークスと対極的に資産の有効活用ができていて

フリークアウト、ガンホー、コロプラが1倍程度であるのに対して
総資産の2倍の売上高を上げています。


一方で、開発費用が嵩んでいる点は否めず、今後新たなタイトルの開発費用については課題が残るところです。

 

 

クラウドワークスについても専業の利益による黒字化が待たれるところですが、
これはPOによって得られた資金を人員拡充のために用いて営業費用が嵩んでいるためで
回転率が低いように、今後こうした”投資”活動が営業収益に結びついていけば黒字化を達成することは容易であるように思います。
今後上場を機に強豪だったランサーズに対しても差が広がっていく可能性もあります。
※個人的に両社をよく活用しているので、クラウドソーシング分野の強み弱みに対する棲み分けができていくのではないかと思いますが。

 

 

また業界の健全性担保のためのクラウドソーシング協会を設立したり、

政府、地方自治体からも受注していることからも

順調にロビー活動を展開しているようで、

これから上場により得られる自己資本を投じて

事業買収やパートナーシップ契約を進めていくことによりさらなる飛躍を遂げることでしょう。

 

 今後もテクノロジーベンチャーが発展することを祈念しています。